人気度日本一を誇る黒川温泉の中の秘湯の宿。丁度陽が暮れ始めた頃で灯りが点り、駐車場から宿へのアプローチも良い雰囲気出てるし、館内も上品で洒落てます。
露天は同じような造りで女湯と混浴があり、『混浴』と書いてある方が実質『男湯』になってます。と説明を受け、何の疑いもなく露天棟脱衣所の扉を開けると、そこには怪訝な顔をして振り向く着替え中のおばちゃんが数名、更には入浴中のおばちゃんの姿まで奥に見えました。
「え????」
フロントに戻って事情を訊く。(説明を聞き違えたかと思ったので…)
まあ、「お気になさらず入って下さい」とでも言われれば、入らないこともないけど、
「そのお客さんたちが勘違いされたんでしょうかねぇ・・・、普通は女性は入らないんですけど…」と、困った様子。
どうせ広くて大差ない造りなんだから、表示をきっちり男湯と女湯に分ければいいのに、何故拘って“混浴”にしておくのかが解りません。家族風呂だって他にあるんだし。
なわけで露天が空くまで、まずは内風呂から。
全体に黒木の建物で照明を落とした薄暗い造り。
岩組みの浴槽には鉄錆色で温めの湯が掛け流されています。臭いも味も鉄錆系。
内風呂から上がってフロントへ戻ると、「露天の方はもう大丈夫です」ということなので、一旦玄関から出て、小橋を渡ってやはり黒木造りの建物へ。
露天はかなり広い造りで青灰色の軽く濁った湯、味や臭いは殆ど感じられず。
注がれる屋はかなり熱いのですが、浴槽が広い分好みの温度の場所を選べます。でも、所々に座り石が沈めてあるので、下手に歩き回ると蹴飛ばしてしまうので注意。
── DATE ────────────────────────────
◆黒川温泉 山河旅館
住所 熊本県阿蘇郡南小国町黒川温泉
電話 0967-44-0906
時間 8:30~20:30
休み 不定休
料金 500円
泉質 含石膏食塩硫化水素泉
訪問 06年10月中旬
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