国道20号から脇に入り、うら寂しげな山道を十数キロ上ったところにある、ひっそりと佇む人里離れた一軒宿。
辺り一面は塩山裏の樹海に囲まれ、余計な物音の一切しない、静寂に包まれています。
受付も対応良く、案内されて館内奥のお風呂へ進むと、入り口の前に火鉢があったり、麦茶の入った冷水ポットに至るまで、細かいところまで凝っています。
内風呂は古代檜造り、底面もフローリング加工されていて肌触りがいいし、内装も落ち着いています。
湯は無色透明無味無臭、PH10.2の高アルカリ泉が加温掛け流しになってます。湯加減もちょうど良し。
洗い場半分がカラン＆シャワーなのに対し、もう半分は掛け湯を使う方式。
最近に改装されたらしいが、わざわざこれを作ったんですね。なんかこだわりを感じます。
内風呂の扉から階段を数段降りて露天へ。
岩造りの浴槽には「日本最古のワイン棚の杭」を伝って湯が注がれていますが、この露天に注がれる分が全て内風呂の溢れ湯だというのはちょっと残念な気もします。
館内は至る所に細工が施されていて、小物ひとつとってもこだわりが感じられ、とってもお洒落な雰囲気。
お風呂から上がってロビーに戻ると、ちゃんとストーブに火が灯されていたりと、心遣いも嬉しい。
ここは時間をかけてゆるりゆるりと過ごしたい場所でした。
駐車場前にある展望台には飲泉所も設置されていましたが、凍り付いてしまっていて蛇口をまわしても何も出ず。桶の中には氷柱が立っていました……。
── DATE ──────────────────────────
◆嵯峨塩鉱泉 嵯峨塩館
住所：山梨県塩山市牛奥5532
電話：0553-48-2621
時間：11:00～15:00
休み：不定休（要確認）
料金：500円/60分
泉質：炭酸水素塩泉
訪問：06年12月上旬
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